ダイアログ・イン・ザ・ダーク2004

「手のひらを目の前に持ってきても見えないほどの、完全な暗闇」…って、どんなんだろう??
公式サイト⇒http://www.dialoginthedark.com/contents/index.html
ダンナくんとネット中に偶然見つけて、こりゃ面白そう!行こう行こう!と、その場で予約。昨日参加して参りました。
私は基本的にオモロそうなものには全部行きたがるんですが、なにぶんめんどくさいサイなものですから「やっぱりやーめた」や「そのうち行こうと思ってたら終了、もしくは時間オーバー」となることが多いのです。その点このイベントは完全予約制なので、予約したら絶対に行くことになるのが良いですね。おかげで遅刻大王なでじハナ家としては珍しく、定刻前に到着。
入り口前に参加者が集められ、注意事項などの説明を受けてから自己紹介。顔が見えないので声や名前で確認するのね。その後アテンドスタッフの方に連れられて、いざ暗闇へ。
入ってもう、何も見えない。前後左右は参加者やアテンドさんの声から察することもできるが、上が全然わからない。広い狭いは見当もつかず。
それでも不思議と怖くはなかった。いや目の前に何があるのかさっぱりわかんないから最初は怖いんだよ。だけども慣れてくると、そこにあるのが全部「日常」だということがわかると、怖くなくなった。オバケ屋敷のように、未知なものに驚かされることがないからね。
ただしょっちゅう「でじをさんどこー」と確認した。声のするほうに手を伸ばして、シャツを触って、腕を触って、顔を触って、ヒゲをさわって。うん、この手触りは絶対ダンナくん(と、ハラを触って確認したらおこられた)。
安心するとまたふらふら歩く。わかんなくなるとまた「どこー」と呼ぶ。子供か。
私の近くでやっぱり「ナントカちゃんどこー」と呼んでいる声がした。姉妹で参加している方がもう一人を探している模様。たまたまナントカちゃんが私のすぐ隣にいたので、声を頼りに手を取って、二人を引き合わせてみた。その瞬間、姉妹の嬉しさやら安心感やらが伝わってきた。
私はこういうことをするのが好きなんだなーと改めて思い出す。ちっちゃい頃から、ひとが嬉しくなるのが、嬉しくなるお手伝いをできることが、ひとが喜んでるその場にいるのが好きなんだな。
こんな感じで、バリアフリーがどうこうとかよりも、主に自分のことばかり考えていました。
まあもちろん、点字ブロックの上に自転車置いちゃいけないよ!とか階段にある手すりは重要だね!とか当たり前のことも色々考えまして。あとこれは皆がそうかわかりませんが、周囲の音や雰囲気で、何となく自然の中だと明るく感じたり、建物の中だと少し薄暗く感じたり。実際は同じ暗さのはずなのに、シーンによって自分の中の光のイメージが少し変わるのが面白かったですよ。
いやこれは参加して良かったです。
あっという間と思ったら実は40分以上歩いていたし、足から伝わる感覚に相当頼るため、終了したら足が軽い筋肉痛になってました。スニーカーで行って良かったよ…。
色んな神経を使ったせいか帰宅後は頭痛がして、早々に就寝。起きたらアジアカップが終わっていました。アラマー。
追記:
ダンナくんところにも感想アップ⇒http://d.hatena.ne.jp/dezy/20040808#1091942841